私たちが事業者の宿泊施設である。瀬戸内海の離島である家島にあり、姫路港から定期船で30分の距離にある。
島に惚れ12年前に移住した中西氏が代表するいえしまコンシェルジュと共同して空き家を利用した新たな宿が家島の住民との交流の場となればと計画した。
改修は2か所の減築（24.1㎡）と1か所の増築（4.5㎡）を同時に行い、合計で19.6㎡の減築を行った。 上下階をつなぐ吹抜や、軒下スペースにより、内外のつながりをつくり、2階の見晴らしの良い場所に海とのつながりを感じる出窓のようなスペースを設けた。
長期的な利用を念頭に全体床面積を削減することで、維持管理の負担を軽減し、床面積の適正化を図った。 私たちは、今回のように事業主として関わることで、新たな形態の持続可能なものづくり・仕組みづくりにこれからの建築家の役割と可能性があるのではないかと考えるきっかけとなった。